氷瀑
白神山地の麓に厳冬期に氷結する滝があります。乳穂ヶ滝(におがたき)といいます。
滝は白神山地を持つ青森県と秋田県の県境に近い西目屋村にあります。高さ33mの滝は、厳冬期に凍り付きます。 滝が氷柱のようにつながると豊作になると言い伝えられています。 滝の水が凍りついて徐々に氷が太く成長すると氷柱になりますが、日中に温度が高くなると氷が緩んで弱くなり折れてしまうことがあります。 美しい氷柱に成長することは稀です。
2月に氷瀑祭りが行われます。祭り期間中はライトアップも行われ幻想的な体験をすることができます。 ライトアップを観て冷えた体は、温泉で温まればほっこりします。 また、滝の内側に祠が祀られています。夏は祠から流れる滝を裏側からみることができます。
西目屋村にある道の駅 ビーチ西目屋には、冬季限定で販売される“目屋豆腐”もあります。昔から地元で作られていた豆腐で、一般に販売されている豆腐よりもやや固めで、豆の香りも楽しめます。 ちなみに山の中で“ビーチ”という名称は奇異に感じるかもしれませんが、じつは白神の森を代表する木ブナ Beechのことです。
乳穂ヶ滝は、岩木川の上流域にあります。弘前市内から車で40分ほど。氷瀑祭りが行われる冬季は冬用タイヤが必須です。