温泉
紅葉が始まるころ朝晩は寒くなってきます。温かい温泉が恋しくなります。 日本には数多くの温泉があります。 青森ではすべての町に温泉があって日常的に利用されています。
写真は西八甲田にある温川温泉(ぬるかわ)です。浅瀬石川の上流域にある秘湯です。紅葉を楽しみながらゆっくりと露天風呂を楽しめます。
青森で昔から利用されていた温泉としては、八甲田山中腹にある酸ヶ湯温泉(すかゆ)や、蔦温泉。下北半島にある恐山温泉、下風呂温泉。岩木山の中腹にある嶽温泉などが有名です。 温泉は地下水が温められて地表に現れたものです。一般に火山や断層帯周辺に湧き出すことが多いです。 青森の恐山、八甲田山や岩木山は活火山なのでそこに温泉が湧くのは自然なことです。
そうした自噴泉に加えて地下深く掘ることで湧き出した温泉も多数あります。 例えば太平洋側にある三沢にはそうした掘削による温泉が10か所近くあります。 また青森市や弘前市などにもそうした温泉が多数あります。 これらの温泉はいわゆる銭湯と同じように地元で利用されています。 都市圏では現在銭湯の料金は470円ほど。温泉となると一般に1100~1650円などします。 しかし青森県内の温泉銭湯の多くが250~400円と格安なのが特長です。 400円も払うと大浴場、露天風呂、サウナ、食事処に有料マッサージ機など都市部のスーパー銭湯並みの施設を備えていたりします。
またお湯の色も様々あります。最も多いのは無色透明、少し黄色がかったもの、淡い緑色した濁り湯、乳白色、黒くみえる茶褐色のお湯、珍しいところではエメラルドグリーンもあります。 もちろん泉質も単純泉、硫黄泉、塩っぱい塩化物泉、お湯が少しぬるっとするアルカリ泉などあります。またお湯につかっていると体に気泡がついてくる炭酸泉もあります。 それぞれの泉質にさまざまの効能があるので好みに合わせて選ぶことができます。
写真は弘前市周辺にある温泉の一例です。なんと40件近い温泉があります。 多くが早朝から営業をしていて、早朝割引を提供しているところも多く、年配の方は自宅のお風呂は使わずに温泉に足しげく通っています。 地元の方はタオルやシャンプーなどお風呂道具一式を籠にいれて車に常備していたりします。
そんな地域だからでしょうか。NHKの「普段着の温泉」や「ドキュメント72時間」などで紹介されたこともあります。
地元の方が普段使いする温泉ですが観光客でももちろん利用できます。お風呂で交わされる言葉は南部弁や津軽弁。特に年寄りの話す言葉は青森以外の方には理解できないでしょう。 まるで外国に来たのかと思うほど(笑)。それも楽しいものです。
消費税改定に伴い更新