ホタテ
ホタテ食べたことありますか? お刺身はもちろん、お寿司や、乾燥させた貝柱をつまみにお酒を飲んだりしたことがある人も多いのではないでしょうか。 美味しいですよねぇ。
青森はホテタ貝の養殖が盛んです。漁獲量は日本で2位です。1位は北海道です。海岸線が広い北海道は海産物の漁獲量が日本一です。 青森ではホタテの養殖は各地で行われていますが、主な生産地は陸奥湾で、特に平内町での生産が盛んです。
平内町は青森市の隣で東西に長い海岸線を持っています。 また陸奥湾にぽっこりと出っ張った夏泊半島も平内町です。 そんな平内町には特産のホタテなどを販売する観光施設“ほたて広場”があります。 今年、レストランが拡張新設されて週末を中心にしてとても賑わっています。 レストランの一番人気はホタテ活御膳です。
ホタテ貝で主に食べられているのは貝柱です。貝柱がお刺身や寿司に使われています。 貝柱ってわかりますか? アサリとか食べると小さな白い身が貝殻に付いて残ってることありますよね。 あれです。 二枚貝は殻を閉じたり開いたりするための筋肉があって、それを貝柱と呼びます。
貝柱以外にも貝殻を開いた時にカーテンのようにすきまを覆うのに使われている部分は貝ひもと呼ばれて食べられています。
あとは豪快にバーベキューなどで貝殻ごと焼いちゃうホタテ焼きも美味しいですよね。 ホタテ焼きをする時はコツがあって、まず平らな方から焼いて、ひっくり返して焼いて、火が通ったところで貝を開いてちょっとお醤油をたらします。 そうするとホタテから出るスープが少しぷっくりした方の貝殻に残るので最後まで美味しくいただけます。
ホタテ貝は貝殻をみると年齢がわかります。 一年ごとに年輪のように筋がハッキリと付きます。 この写真では3年物ですね。 一般に出回るのは2~3年物で、大きさは10cmほどです。 ホタテ貝は20年ほど生きることがわかっていて、20年物になると大きさは20cmを越えます。
その大きな貝殻を鍋代わりに使う郷土料理が“貝焼き味噌”(津軽地方)、または“味噌貝焼き(ミソカ焼き)”(南部地方)です。 ホタテの貝ひもやネギを加えて煮たてて味付けに少しだけ味噌や醤油を加えて最後に溶き卵で卵とじにした料理です。 出汁は加えません。貝殻から出汁が出るとよく言われますが?? 青森の家庭には必ず大きなホタテの貝殻が食器と一緒に用意されています。
青森でもスーパーなどで活きホタテ貝が販売されていますが、お勧めは平内のほたて広場や、その隣町 野辺地町にある常夜灯市場など漁協直営などのお店です。 スーパーでは見かけない12~13cmもあるホタテも販売されています。野辺地帆立センターでは15cmを超える大物も販売されています。
青森のホタテは主に養殖されたものが出回りますが、一部では稚貝を海に直接まいて自然に生育させたものを採集する地まきホタテ漁も行われています。鮭や平目の稚魚を放流するのに似ていますね。
ホタテ貝の旬は2度あります。産卵が終わって栄養を蓄える5~7月(夏)と、産卵を控えて栄養を蓄える12~2月(冬)です。 ホタテ貝柱にはタウリンが多く含まれています。タウリンは疲労回復などに効果が期待できるので栄養ドリンクなどにも入っています。 貝柱100gで700mgのタウリンが含まれています。栄養ドリンクにはタウリン1000mgとか宣伝されていますからホタテにいかに多くのタウリンが含まれているかわかりますね。 美味しくて元気なれるホタテ。たくさん食べましょう(笑)