ミスビードル
ミスビードル号(Miss Veedol)って知ってますか? 世界で初めて太平洋を無着陸で横断した飛行機です。太平洋横断の出発点は青森県三沢市にある淋代海岸(さびしろかいがん)でした。
太平洋横断は1931年、昭和6年でした。パイロットはアメリカ人でした。小さな単翼機に多くの燃料を積めるよう改造を行い、空気抵抗を減らすために飛んだ後で車輪を切り離せるようにしていました。 彼らは41時間で米国ワシントン州に着陸をしました。
なぜ飛行機の名前に女性を指すミスが付いているのでしょうか。現在でも船の名前に女性名を用いることがあります。例えば豪華客船クイーンエリザベスは有名ですね。一般に船の名称は英語では女性名詞とされています。 その慣習が飛行機にも用いられたのだろうと思います。
淋代海岸は長い砂浜が続く海岸です。太平洋横断の出発点となった海岸にはそれを記念してミスビードル号の模型が展示されています。 そばには津波避難タワーが設置されているので遠くからでもすぐにわかります。海岸からは太平洋がよくみえます。
三沢市には米軍が駐留しています。町には商店の看板にも英語が普通に書かれていたりと国際色が豊かです。 市内で食事をしたり、スーパーに行くと米軍関係者と思える方をみかけることも頻繁にありますし、“Y”ナンバーの車をみかけることもあります。 ナンバープレートには平仮名一文字が付けられていますが、外国人が取得した車には“Y”が付けられます。