津軽の心

冬の岩木山

岩木山は、青森県の西、弘前市と鰺ヶ沢町にまたがる青森県最高峰です。標高は1625mあります。 晴れていれば広く津軽地方からみることができます。 その姿から「津軽富士」とも呼ばれます。

山容は富士山に似た独立峰で、弘前市街からみると漢字の「山」のような3つの峰にみえますが、北側からみると1つの峰にみえます。

常にある

津軽の人はいつでもみれる山であり、誰もが山のことを知っていて密かに誇りに思っている。 青森県以外の方は、青森の山といって連想するのは雪中行軍の遭難で小説や映画にもなった八甲田山や、霊山として知られた恐山かもしれません。 また青森県でも太平洋側を指す南部地域からは八甲田山はみえますが、岩木山は臨めません。

「走れメロス」や「人間失格」を書いた太宰治は、津軽の出身です。彼は「富嶽百景」という作品で「富士はたいしたことない」と言っています。 その真意はいまとなってはわかりませんが、彼の地元である五所川原からは常に岩木山がみえていたはずです。 岩木山を誇りに感じていたのかもしれません。

信仰の山

岩木山は信仰の対象でもあります。秋にはお山参詣と呼ばれる祭りが行われます。五穀豊穣などを願い山頂にある奥宮に参拝するものです。重要無形文化財に指定されています。

四季

岩木山の四季

岩木山は、四季折々で様々な表情をみせてくれます。 春は桜や菜の花と、夏はリンゴ、秋は黄金色に染まった田んぼなど。

岩木の桜は市街地よりも標高が高いため少し開花が遅くなります。岩木山麓沿道には6500本の桜並木があります。 夏は岩木高原で獲れるトウモロコシ「嶽きみ」が有名です。寒暖差を利用した甘いトウモロコシです。 また冬は弘前市側に百沢スキー場、鰺ヶ沢側に青森スプリングリゾートの2つでスキーを楽しめます。

温泉も忘れてはいけません。白く白濁した硫黄泉の嶽温泉や、笹濁りの百沢温泉など多くの温泉を楽しめます。

岩木山には有料道路があり、冬季以外は8合目まで車で行くことができます。 もちろん路線バスも運行されています。 山頂からは日本海や東側にある八甲田山などの眺望が楽しめます。

案内

マコトの青森が好き