八甲田の春
八甲田山は豪雪地帯です。明治35年に日本陸軍の雪中行軍では遭難によって多数の命が失われました。 現在は、八甲田スキー場や酸ヶ湯温泉など冬季営業している範囲は除雪されていますが、冬季閉鎖される国道もあります。
冬季閉鎖されていた国道103号ゴールドラインは3月になると除雪が行われ4月から開通します。
除雪された雪の壁は圧巻です。この冬は一番高いところで7.2mにもなりました。 一般に貸し切りバスの高さは3.7mほどですからその高さは想像できるかもしれません。 こうした雪の壁が地獄沼~谷地温泉まで8Kmほど続きます。
雪壁は酸ヶ湯温泉からもほど近いので徒歩で観ることもできます。まだ気温はマイナスの場合もあるので冬の服装がおすすめです。 晴れていれば、雪壁越しに八甲田山系の最高峰 大岳を臨むこともできます。
ゴールドラインが開通する頃になるとブナの森にも春が訪れてきます。 太いブナの幹周りの雪が溶けてきます。 これを根周り穴や、根開けと呼びます。
山にも春が訪れてきました。