寒立馬
日本には在来馬と呼ばれ昔から生息している日本固有の馬がいます。いまでは頭数が減り絶滅も危惧されています。 国の天然記念物に指定されているのは宮崎県津久井岬に生息する御崎馬が知られています。
青森県にも県の天然記念物に指定されている馬がいます。寒立馬(かんだちめ)と呼びます。 下北半島の太平洋側の尻屋崎に生息しています。 下北半島といえば冬は寒く厳しい環境です。 そんな寒い中でも生きていることから寒立馬と呼ばれます。
尻屋崎に行くと開けた草地に数頭の馬をみることができます。インスタ映えを狙って馬に近づく観光客もいますが、野生の馬ですからあまり近づかずに離れてあげると馬にストレスがかからないかなと思います。 特に注意したいのは後ろから近づく行為です。馬は怖がって後ろ脚を跳ね上げてきます。人だって後ろから近づかれた嫌ですよね。自分が嫌だと思うことは他の人にも動物にもしないようにしましょう。
競馬で使われる馬を間近でみたことありますか? サラブレッドは背が高いですよね。足から背中までの高さを体高といいますが、およそ160cmあります。子供の背を越えますね。 日本の在来馬はそんなに大きくありません。ポニーより一回り大きい程度。 馬の瞳は大きくて優しい。いつまでも見つめていたい。
5月連休明けくらいから6月にかけて馬は出産シーズンになります。今年も仔馬が生まれています。仔馬と一緒にいる親馬はちょっと神経質になっています。あまり近づかずそっとしておいてあげましょう。 遠くからかわいい仔馬みれますよ。オペラグラスとかあるといいかも(笑)
尻屋崎には白亜の灯台があります。下北半島の最東端なので太平洋を360度臨めます。 寒立馬はこの灯台の辺りにも来たりします。
夏、青い空をバックに白い灯台と馬の姿は映えますね。冬はその厳しい寒さに耐える姿は格別でしょう。
寒立馬は、東北にいた在来馬の南部馬を祖としており、軍役に利用するために交配で生まれた歴史を持っています。 交配で生まれているため厳密には在来馬とは呼べませんが、南部馬の特長を受け継いでいます。
グルメ
下北半島の太平洋側は漁業が盛んです。ヒラメを始め海の幸がとても美味しい。東通村では町おこしで“東通ヒラメ重”を村内の食事処で提供しておりとても人気があります。
わたしが食べたのはお刺身定食。マグロ、サケ、ソイ、タコ、ホタテ、ホッキ貝などどれも美味しいです。