宵宮

宵宮

津軽では夕方から縁日のように屋台などが出るいわゆる夏祭りのことを宵宮(よみや)と呼びます。 地区にある小さなお宮を中心にして行われます。

津軽の宵宮は、氏神様の大祭の前日に行われることが通例です。小さなお宮(氏神様)が地域毎にあって、そのお宮ごとに縁日が開かれます。 弘前市内だけでも屋台が出店するものに限っても56か所もあります。そして弘前に限らず津軽では広く宵宮が行われています。

一般に夏祭りや縁日というと町で数か所程度がせいぜいで、こんなに多数行われる地域は極めて珍しいと思います。 屋台の出店が無いものはもっと多数あるようです。 したがって一週間に数か所で必ず宵宮が行われています。

お宮によっては獅子舞などの奉納が行われたりするところもあります(例: 胸肩神社)

また弘前では朝♪パンッ、パンッって、狼煙(のろし)の音が鳴ることがあります。これは、今日近くで宵宮があるという合図です。 また、場所によっては中高生の運動部の大会など市内のイベント開催を知らせる時にも使われています。

縁日の屋台

縁日や夏祭りは小さい頃に親などに連れて行ってもらった記憶があります。 かき氷、タコ焼きや、焼き鳥などの食べ物や、金魚すくいなども定番です。

出店が多い宵宮だとこうした露店や屋台が40~80店あります。

綿飴

綿飴(西日本では綿菓子)も定番です。小さいころはなぜかとても欲しくて親にせがんだ記憶があります。 他の地域ではリンゴ飴も定番ですが、日本一のリンゴの産地なのでリンゴが珍しくないためリンゴ飴はありません。 代わりにイチゴ飴があります。

日本でこうした縁日に行ったことがある人なら、ちょっと参加してみたくなる懐かしい感じです。 「宵宮日程」などで検索すると今年の日程が見つかるでしょう。

津軽の夏は宵宮で始まって、ねぷた祭りで最高潮に達して足早に秋が訪れます。

マコトの青森が好き