嶽きみ
岩木山の中腹、標高400~500mには岩木高原が広がります。雄大な岩木山をバックに盛夏でも気温は23度ほど。気持ちのいい風が吹いています。
この岩木高原一帯で作られているのが“嶽きみ”(だけきみ)です。嶽きみはトウモロコシのブランド名です。 高原なので昼夜の寒暖差があって甘いトウモロコシができます。 作られている品種は“恵味(めぐみ)”、“味来(みらい)”、“ゴールドラッシュ”、“ゆめコーン”などがあります。
“きみ”は、津軽弁でトウモロコシの事です。札幌では“とうきび”と呼ばれます。 “嶽”は、地域の名称で、嶽温泉といえば硫黄の香りがする白濁したお湯で有名です。
弘前市から岩木山南側をぐるっと回って鯵ヶ沢に向かう県道3号、通称鯵ヶ沢街道には季節になると嶽きみを販売する仮設の店ができて、多くの人で賑わいます。 青森県内では美味しいと評判で遠くからわざわざ買いに来られる方もいます。 一人で10本、20本と買う方も珍しくありません。
トウモロコシは朝、日の出る前から収穫が始まります。それは、夜に気温が下がって実に糖分が集中するからです。
あたなはトウモロコシは茹で派ですか? 焼き派ですか? 焼きトウモロコシは焦げた醤油が香ばしくて美味しいし、茹では更に甘くてジューシー。 わたしは茹で派。 もちろんその場で頬張ります(笑)
生を買って帰ったらすぐに茹でましょう。薄皮を付けたまま水から茹でて15~20分。出来上がりです。 熱いので注意して食べましょう。 また、生を包丁で実だけ削ってお米と一緒に炊いたトウモロコシご飯や、かき揚げのようにしても美味しいですよ。
嶽きみの旬は8月中旬から9月中旬です。一般には6月~7月が旬となる地域が多いので少し遅めです。