にんにく日本一
にんにくはパスタやステーキ、炒め物などに香りを加えるのに欠かせません。 スーパーに行くとそのほとんどは中国産です。
青森県は国産にんにく生産量日本一。 その中でも田子町はたっこにんにく®で町おこしをしています。 田子町は岩手県堺に近く、決してアクセスがよいとは言い難いところです。
そんな田子町にある田子ガーリックセンターは週末ともなると遠くから多くの観光客が絶えません。 観光客の狙いはずばり“田子ガーリックステーキごはん”、略してガリステです。 2016年から提供されていて、1年半ほどで4万食を達成、今も記録は伸び続けています。
天井の高いレストランは、大きなガラス窓もあって明るくて開放的。テーブルや床などにふんだんに使われている木が優しい雰囲気です。 “田子ガーリックステーキごはん”は数量限定。予約しないと食べることが難しいんですけど、是非試してもらいたいです。 他にもにんにくパウダー入り麺を使ったラーメンなどにんにくを使用したメニューが色々あります。
ガリステは料理の内容を毎年見直しをしてバージョンアップを続けています。去年食べたというあなたにも新しいガリステを再び体験してもらいたい(笑)
にんにくを食べた後、口臭が気になりますよね。レストランで会計をすると口臭を和らげるレモン風味のグミなどをいただけます。
田子ガーリックセンターのおみやげ処はすごいんです。にんにく入りコーラはあるわ、にんにくビール、にんにくチップス、カレーなどにんにく推しが半端ない(笑)。 レストランの順番待ちが楽しくてしょうがない。
田子町がにんにくの栽培を始めたのは昭和37年。当時は米国産、今は中国産など安価な輸入にんにくが市場の中心となる中で高品質のにんにくの生産を続ける事で信頼を培ってきました。 たっこにんにくは福地種をベースにしていますが、高い品質の選抜などを長く繰り返した結果独自に進化し“たっこ1号”として品種登録もされています。
にんにくは秋に植えて、冬を越して春から成長を始めて6月下旬から収穫されます。収穫したばかりの生にんにくは、瑞々しくて香りもよく、甘みも強いのが特長。 切ると水分が滴るほど。皮ごと焼いたり、揚げるとホクホクして美味しい。 生にんにくは傷みやすいので、手に入る期間が限られます。そこで乾燥させたものが一般には出回っています。乾燥にんにくは、生に比べて30%ほど水分が少なくなっています。
たっこ王子は、町のマスコット。もちろん顔出しパネルもあります。
田子にんにく祭りは2月、にんにく収穫祭は6月、そしてにんにくとべこ祭りは9月、べことは牛のことで、田子牛は生産量が極めて少ない希少な和牛、それを食べられるんです。 レストランを予約して混まずに楽しむか、イベントで多いに盛り上がるか。あなたはどうしますか?
映画祭
田子では例年8月に“相米信二監督映画祭り”が開催されています。2001年に逝去された相米監督の作品を上映するなどしています。 相米監督は薬師丸ひろ子主演「セーラー服と機関銃」や、斉藤由貴主演「雪の断章 情熱」などの作品で知られています。 盛岡出身ですが、田子町相米地区にある先祖の墓に眠っています。 そうした縁で映画祭が開かれています。
意外な人が田子町とつながりがあるんですね。