青森の桃
桃と言えば岡山や山梨を思い浮かべる人も多いかもしれません。桃は東北でも生産されています。福島は東北の中では一番生産量が多いです。
リンゴで有名な青森ですけど、桃も作っています。青森の桃の旬は8月~9月。岡山や山梨よりも1か月ほど遅くなります。多くの産地で出荷が終わるころに青森の桃の出荷が始まります。
桃はリンゴと同じバラ科の植物。リンゴで培った栽培技術が活用できると考えました。それとリンゴは初夏に花が咲いて、収穫できるのは主に晩秋。 成長に長い時間がかかります。リンゴよりも早く出荷できる桃は農家にとっては早く現金収入を得ることができる作物の一つです。
青森で桃の栽培が広まったきっかけは、1991年に日本列島を縦断した「りんご台風」です。台風でりんごの多くが落下して大きな被害が出ました。 りんごよりも早く収穫できる桃が注目されました。
青森で桃の生産が盛んなのは平川、弘前、南部町、三戸町です。 糖度の高さや大きさに応じて格付けされた高い品質が自慢です。 地元のスーパーでも販売されますが、道の駅などの産直販売に行くと、自家用としてお手頃な価格でも販売されています。 小さな規格外なら3つで250円など。味は変わりません。甘くて美味しいです。
他にも多くのフルーツが生産されています。珍しいものではブラックベリー。酸味が強いベリーで黒く熟した時が食べごろです。 その酸味を生かした加工品や契約したレストランなどに卸されています。 キウイも作られています。戸建て住宅が多いので、自家用に庭に植えて育てていることもあります。 3つ目はカシスです。 カシスもやや酸味のあるベリーの一種です。ジュースやリキュールに加えてポリフェノールが持つ効能から健康補助食品としての利用も増えています。
青森はカシスの生産量日本一です。
雪が多いとか、ねぶた祭りなどの印象が強いかもしれませんが、実は青森はフルーツ王国です。サクランボやイチゴ、メロン、スイカ、ブドウなどの生産も盛んです。 青森を訪ねて旬のフルーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。