十和田湖

十和田湖

十和田湖は、青森県と秋田県にまたがる大きな湖です。十和田八幡平国立公園に含まれています。

十和田湖には流れ込む川がありません。十和田湖から流れ出る川の代表は奥入瀬川です。水が流れ込まず、出続けているのは、湧水が豊富だからです。 このため泥水が流れ込まないので水が澄んでいます。最も深いところで327mもあります。

十和田湖では奥入瀬渓流の始点となる子ノ口(ねのくち)から対岸の休屋(やすみや)の間を遊覧船で楽しむことができます。澄んだ空気と澄んだ水、そして季節折々の姿をみせてくれる木々を楽しむことができます。

乙女の像

休屋にあるのが乙女の像です。二人の女性が向き合う姿が印象的です。作者は高村光太郎です。

この乙女の像から十和田神社にかけて可憐な山野草の花がみられます。クルマバソウ、ホウチャクソウ、ユキザサそしてシラネアオイなどです。 また観光バスも駐車する北駐車場には公園のように整備されたところもあって、よ~くみると小さなスミレやトキワハゼなどがみられます。

十和田湖の桜は標高が高いこともあって人里よりも少し遅くなります。青森の桜の開花が例年4月18日頃だとすれば、十和田湖では5月5日頃ではないでしょうか。 5月18日でも山桜は残っていましたし、八重桜は咲き始めでした。

秋の紅葉シーズンは絶景です。黄色、赤色に加えて常緑樹の緑色がモザイクのように重なりあいます。 十和田湖には半島状に突き出した部分が2つあって、風の少ない日はその紅葉が水面に映りこみます。

初夏の新緑や、秋の紅葉を水面から楽しむ一番の方法はカヌーです。初心者でも丁寧に教えてもらえます。パドルを手で漕ぐのでゆっくり自分のペースで楽しめる上に岸近くや湧水が湧くところなど遊覧船では近づけないところにも行くことができます。

十和田湖ではヤマメや、ワカサギなど淡水魚が生育しており周辺のレストランなどで食べることができます。 渓流釣りで有名なヤマメは川を下り海に出ると大きくなってサクラマスと呼ばれるサケのような魚体になります。

十和田湖はとても大きくて全体を撮るためには飛行機が必要です。青森空港や三沢空港を利用すると晴れていれば窓から十和田湖がみえます。 十和田湖には高台から見渡せる展望台が数か所あります。それぞれの展望台からは異なる十和田湖を楽しむことができます。

ブラタモリをみた方は憶えているかもしれませんが、十和田湖は実はカルデラ湖です。噴火でできた大きな火口に水がたまったものです。 日本でみられるカルデラ湖には、屈斜路湖、支笏湖、洞爺湖などがあり十和田湖は大きさでは4番目です。

十和田湖の北に連なる八甲田山系は今なお活動を続けている活火山です。こうした十和田湖の周囲に降る雨や雪がしみ込んで濾過されて十和田湖を潤しています。

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