仏ヶ浦

仏ヶ浦

下北半島の西側、津軽海峡に面した海岸沿いに白緑色の奇岩が連なっています。国の名勝、天然記念物にも指定されている仏ヶ浦です。

天気が良いと白さが目立ちますが、実際には白緑色をしています。大きさは優に10mを越えています。そんな大きな岩がいくつも並んでいる姿はこの世とは思えません。

成り立ち

仏ヶ浦は、今から1500万年前 日本列島が形成されたころに日本海で起きた海底火山の噴火によって積もった火山灰が固まった凝灰岩です。 その当時、まだ東北など現在の日本海側は海に沈んでいました。 こうした凝灰岩は、北海道西部から東北、鳥取県にも及びます。白緑色であるころからグリーンタフと呼ばれています。

海底にできたグリーンタフが隆起して、海や風雨の浸食によって現在の姿になりました。1500万年前の日本列島形成を間近でみることができる極めて貴重なところです。

当然、岩石がお好きのタモリさんもブラタモリで楽しまれました。

同じグリーンタフと考えられる岩石が地表に露出してみることができるのは、青森県内では、平川市の白岩公園、深浦町 十二湖にある日本キャニオンや、そそり立つ岩は少ないですが千畳敷海岸などがあります。

感じて

岩も貴重ですけど、見どころはそれだけではありません。

透明度の高い海

どこまでも透けてみえるほどの透明度が高い海は、晴れていれば下北ブルーです。まるで海外のリゾートかと思わせます。これも岩が白いからこそです。

ハマベンケイソウ

海岸には青い宝石、ハマベンケイソウや、紫色が美しいハマエンドウや、黄色が鮮やかなエゾオグルマなど美しい花も楽しめます。

仏ヶ浦を楽しむには佐井漁港からの遊覧船がいいでしょう。海から臨む仏ヶ浦はそれはそれは美しいし、何より楽です。

船が苦手という方は国道338そばにある駐車場に車を止めて、森林浴を楽しみながら海岸まで下ることもできます。下りながら木々の間からみえる海の下北ブルーはそれはそれは美しいです。 海岸が近づくと木の階段のようになっているので足元には気を付けましょう。

海岸には水洗トイレも設置されていますので安心して仏ヶ浦を楽しめます。でもゴミは持ち帰りましょう。

北限の猿

国道338周辺には天然記念物の北限の猿もいます。日本人には猿はどこでも見れる動物でそれほど珍しくありません。でも、猿の生息域は狭く、動物園以外で自然に出会えるのは世界的には極めて貴重です。主に温暖な地域に生息する動物なのに冬は雪も積もり氷点下にもなる下北に住む猿は世界的にも奇跡です。道路に遊びに来ているかもしれません。車を運転される方は猿が怪我をしないように十分注意をして運転してもらえると助かります。

グルメ

下北と言えば大間のマグロが有名ですね。仏ヶ浦がある佐井村はウニの漁獲量が多く、初夏にはウニ祭りも行われています。

ウニ丼

佐井村でウニ丼が食べられるのは、遊覧船乗り場の2Fにある食事処まんじゅう屋がお勧めです。写真は仏ヶ浦ドライブインのウニ丼です。

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